2019/3/1

 AOS(空気中の酸素利用の活性酸素発生装置)での水中活性酸素処理プロセスを完成させました。

 弊社は弊社開発AOSを使用して、装置内でOHラジカルを発生させ、余剰汚泥、生ゴミ、水草・野菜残渣等を短時間分解・減容化させる処理装置を開発、販売してまいりました。

 しかし、弊社の本業である水処理にこのAOS発生活性酸素を使用しても大きな効果が得られなかったため、ここ1年余り、この問題を解決し、シンプルで低コストな水処理プロセスを提供するべく取組んでまいりました。

 今回開発しました技術は水処理用に改造したAOS発生ガスで水中でOHラジカルを発生させることが出来ます。

 ヨウ化カリウムの色変化でラジカルの発生量を確認し、メチレンブルーの色処理で処理能力を確認しました。

 水中での有機物処理の場合、OHラジカル処理が最も効率が良いとされています。現在水中でOHラジカルを発生させる方法としては促進酸化法が一般的ですが、促進酸化法はそれぞれに問題がある為、現状では手軽に利用できるオゾンが利用されていることが多い。しかし、オゾンについては、生成のコスト、処理後の廃オゾン処理、機器の酸化等の問題があります。

 今回開発のAOS処理は、オゾン利用で課題をお持ちの企業様や新しい殺菌方法をお探しの企業様のニーズに答えられるものです。AOS装置はコンパクトなので、イニシャルコストも低いのも特徴です。

ヨウ化カリウムでの活性酸素確認


20190301-01
 オゾンのみの1/6近く短時間で変化します。