2020/2/10

 琵琶湖で毎夏大きな問題となっている水草を利用した工芸ガラス製品の商品化にこぎつけたので、このほど知事に定例記者会見で発表していただいた。

 滋賀県の水草対策技術開発支援事業で、今年度は大量の水草処理をして大規模農業(水田、畑)での実証試験での効果確認と、活性酸素処理した後の水草を材料にガラス工芸に利用する2事業を行ってきた。

 ガラス工芸はガラス工房「glass imeca(グラス・イメカ)」の神永朱美さんが弊社に提案してきていただいた。最初はどのような色が出るのか、もしかしたら全く発色しないのではないか等の心配があったが、神永さんの努力で、琵琶湖らしい色のガラスができた。

 活性酸素処理は水草を活性酸素によって分解し、水草に含まれるミネラルも炭素もすべてそのまま濃縮したようなものなので、まさに琵琶湖の水そのものを材料にしたといえる。

 その色合いは、じっと見ていると心が癒さてくる、そんな色である。

 展示したガラス工芸を見た三日月知事から、「こんなにきれいな色が出るのか」と感想をいただき、「水草の新たな活用のあり方だ。県の新しい魅力として引き続き支援していきたい」言っていただいた。

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