2018/11/30 ますます厳しくなる中国環境規制:弊社重金属処理剤テラスト(TERRAST)が売れている理由)

 ここ数か月前から中国・西安を中心にした地域で弊社の重金属処理剤「テラスト(TERRAST)」が急に売れ出しました。その理由は、この辺り各地に建設されている住宅団地は暖房に温泉水を利用しているからです。なぜ温泉水でTERRASTが必要になるのかといいますと、内モンゴルから山西省、陝西省のあたりは地下水に高濃度のヒ素が含まれているからで、暖房に使用した温泉水も最後には河川に放流されます。するとヒ素汚染になりますので、この暖房排水のヒ素処理にTERRASTが必要になるわけです。

 暖房温水は多量に排出されますし、住宅団地は無数にありますので、一般的にはなかなか規制がかけづらいところです。日本もフッ素・ホウ素の基準が下がらないのは、大量に排出されている温泉水対策に高額な投資が必要になるため監督官庁が躊躇しているといわれています。

 フッ素・ホウ素とヒ素の違いはありますが、こういう日常生活に必要なもので、投資費用も大きくなるのが分かっていても規制がかかり、それを実際に施行さしていく中国の環境政策を見ていると、これ以上の環境汚染はどうしても防ぎたいとの強い意志がみられます。